漆黒の撮影機

「いよう。久しぶりだな。この度、お前たち人間に報告することがあって私がじきじきに出てきてやった。

え？早く言えってか？

……ナメテンノカ？

私は奈良にいらっしゃる東大寺盧舎那仏様の遣いのせんとくんなるぞ！！！ひかえいひかえーーーい！！！」

「お待ちなさい！！」

「！！！その声は！？」

「わたしです！！」

「メーテル!?」

「お前！何しに来やがった!?」

「盧舎那仏様に聞いたわ。あなたは平城遷都１３００年のマスコットキャラクターなのよね？」

「それがどうした!?」

「じゃあ、あなたはここにいてはいけないの。いるべきではないのよ。」

「!?」

「だって今年は２０１１年…。

つまり…

今年で…

１３０１年になるのよ…！！！！」

「そ、そんな！？」

「だからあなたには報告をしてもらったあと死んでいただくわ。運命なのです…」

「そうだったのか…。

ってそんなことはさせん！！

報告だけは盧舎那仏様の頼みなのでしてやるが私はまだ死ぬわけにはいかんのだ！！！」

「というわけで報告します。」

「買いましたーーーー！！！！！！！！！α５５！！！SONY！！！！！」

(終わったようね。さよなら。せんとくん…

あなたのことは忘れない…！！！！

ん？何か嫌な視線を感じるわ…。)

「！！！」

イメージ画像↓

「あなたが悪いのよ。」

「あなたのあの世への旅立ちの時だったのね…。さよなら…。」

〜ED〜